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社会人ちゃんの日記

今日は鯖寿司で凌いだし明日はタコさんウインナーで凌ぐ

 

 

水を張った洗面器に顔を突っ込み続けているような気分で営業日を過ごしているので、日々何らかの目新しい娯楽がないとやっていけなくて食品に課金をする。こういうことをしていると、かつて在籍していた大学にお勤めされていた、エンゲル係数が高い教授の面々を思い出す。
何かとゼミに銘菓を持ち込んでいるという噂の教授と、6000円近くするステーキ丼弁当をご自身の昼食に購入していたというエピソードをお持ちの教授は、大概「あんな金銭感覚だから独身なんだ」という形で話を締めくくられていましたが、翻って今の自分が、「土日祝日限定!」という売り文句にのせられて3000円弱の焼鯖寿司を買っているとき、教授たちの顔が頭をよぎった。
食に一家言おありの教授ちゃんたちと、諸々なおざりな自分に食の共通項があるなんて恐れ多いですが、いずれも独身であることに共通項がある。そういう金銭感覚をしているのかもしれない。
 
 

 
 
食に関心があるというより、食しか娯楽がない。
Twitterのパブサで推しカプに関するツイートを検索をすることを娯楽としていましたが、それもここ一週間は絶たれている*1。この状況を、ウエルベックの小説で読んだことある気がする。つまりはわりと悪い状態ということを示す比喩になります。
 
営業日を暮らしていると洗面器に顔を突っ込み続けているようで苦しく、目に見えて摩耗をする。やがて来る明日に灰色の業務しか無いことを思うと思うだけで気力が萎え、眠る気が失せる。
眠って起きれば否応なく新しい一日が来ることを知っている。休もうと思えば休めるし辞めようと思えば辞められるが、今の経済的な生活の安定ぶりを惜しく思うからやめられない。寿命をここと定める勇気さえあれば、仕事を辞める前にこの身分を使って限界まで借金してから享楽的に過ごすところなんですけれども、死を恐怖し生活を愛しているので寿命を定めることもできそうにないし、臓器提供カードに意思表示もできていない。
自分は安寧の中で永遠に生きるものとどこかで信じたがっており、この安寧の幻想を崩すことを前提にしたあらゆる意思表示をできていない。
 
 
ところで最近スーパーで特価になっていたのでお徳用パックのウインナーを買ったんですね。普段は鶏胸肉を買って半身にして冷凍して凌いでいるし、冷凍肉を解凍するのは面倒なので厚揚げ(80円〜98円)を醤油バターなり味ぽんなりで味付けして食べている*2
 
別に厚揚げも悪くないんですけど、この、冷蔵庫にウインナーがある!というワクワク感は良いです。
それに調理済の肉なので、基本的に味が消えないしお手軽。一回ぶつ切りにしてトマトソースと混ぜたら味が消えたのでああいうことをしなければ大丈夫なんだと思います。
 
料理の場面で一番扱いに困るのは鶏胸肉で、あいつを冷凍後調理するとなんか食えるスポンジみたいになるけど、ウインナーはそういうことはない。それにレンジでチンするだけで喰える。
明日はあれを使って、これまでアニメでしか見たことがないタコさんウインナーを作ってみようと思います。私のために。楽しみ〜(就寝)
 
 
 

*1:検索したところで推しカプ妄想ツイートが増えるわけではないが、次の更新で増えているかもしれないという期待が心を生かしていた

*2:この段を記録して初めて、外食する時と自炊する時の金銭感覚が雲泥の差であることに気付いた。温度差で風邪ひきそう