あーしはミカ(仮名・20代女性)! 私がなぜ駅の便所の個室で丸まって眠っているのか、その理由は八時間前にさかのぼる……
※吐瀉物さんが登場する日記※
今週のお題「何して遊ぶ?」
というか、GW前哨戦とされる四月最後の週末にそういうことをやり、ものの見事に四月最終週の休日を潰した という趣旨の日記になります。
18時スタート(推定)5時解散後、朝のうちにはお礼メッセージと共にカラオケ代の割り勘を速やかに振り込んでくるメディア系の人間たちは本当に鍛えられているんだなと、心の底から思った。
戦士たちがしっかりとお礼と割り勘を済ませているその時、私は駅の便所でぶっ倒れていた。もうちょっと意識がはっきりしていたら、預金残高をグループラインに公開するプレイをしていたかもしれない*1。
カラオケで絶叫してるときはもう、今がサイコーのコンディション! 俺が一番星だ!という感じでしたが、カラオケの閉店時間(午前五時と思われる)が来て、人の集団と別れたあたりで急激に酔いが回り、この状態でも入れる保険なんてない! ええいままよと電車に乗ってしまったのが運の尽きというべきか、終わりの始まりというべきか、その結果として、ぶらり途中下車の旅(冒頭の便所個室嘔吐失神コンボ)を二駅でやることになる。
今週末何した? 「金出して食ったものを一日かけて吐き戻して便器に流す」をしていた。
何がいけなかったのか
訓練された強化人士と同じものを注文し続けたこと
その場では誤魔化してついて行けてしまうことが問題。自分で自分の許容量を把握しておくべきだったし、少なくとも「俺が一番星」という自我になったらまずソフトドリンクを飲み続けるように努めるべきだった。
でも毒で意識が吹っ飛ぶ瞬間が一番楽しいという感覚はわかるし、そこで止められているならアルコール依存症は存在しないのではないか?
電車に乗ったこと
「始発があるから」といって電車に乗ったことで、酔いの悪化を加速させたものと思われる。別に酔っぱらってなくても普通に電車酔いして、でも(ここで途中下車したら遅刻になる)からと神に祈るタイプの三半規管をしている。
とはいえ、「足腰は動くが頭で考えることは靄がかっており、ところどころ記憶がない」という酩酊状態でできることといったら、「帰路につくこと」以外なかったのではないか? その足で宿泊施設に入ったところでゲロを吐く他できることはないのでその場で沈没・一泊一万円とか飛ばしてそう。
駅のトイレでぶっ倒れながらも帰路についた選択は、お財布には一番優しい判断だったんじゃないでしょうか。
酒は毒
奇跡的に無事帰宅を果たし髪の毛塗れの便所や風呂場、そして布団で唸り続けながら考えることはこれ。
でも酒に限らずコーヒーもタバコもしかり、人間の社交は「あなたと同じ釜の毒を喰らって死ねますよ」という態度を相手に表明するということが根幹にあるのではないかという意味のないことを考えながら、一分間のような一秒間をやり過ごし続ける。シンプルな体調不良。
推定5時頃に解散の後、普通に帰宅すると30分程で戻れるところ結構日が高くなってから戻ってきたのでおそらく帰宅時間が10時とすると、恐らく吐瀉ったトイレでそれぞれ二時間ずつ程度気絶している。
今回はたぶん運が良かったからかなまじ頑丈だったからか奇跡的に無事でしたが、こうやって気付かれずに急性アルコール中毒を発症して死んでいく人間が一杯いるんだろうな……。
一回嘔吐昏睡コンボを決めると一回(15分~30分間)電車に乗れる程度に体調が上向きになるので、これを生かして帰宅後も吐き気→嘔吐コンボの後に手早く化粧を落としシャワーを浴びてぶっ倒れつつ、肉体のタスク(尿意や嘔吐、皮脂に起因する不快さ等)をクリアしていく。
帰宅(推定10-12時)から夕方(17時頃)まではこれで凌げていたものの、ここである程度睡眠ポイントが加算されてしまったために眠れなくなる。こうなると新型コロナウイルス感染症日記の三日目以降と同じような状態になる。寝た方が絶対に良いのに眠ることができないが、意識があるからといって何か行動をして気を紛らわせることもできない。息をしているだけの苦痛を感じる時間。
スマホの画面を見ていても嘔吐中枢を刺激され、目の奥が痛くなる。Youtubeを流しっぱなしにすると人間の叫び声が癇に障ってくる。スマホとインターネットの娯楽を得るに能わない状態になったインターネット人間に娯楽はないです。音を聞く、眠ろうとする、水を飲む、トイレに行く、吐く、何故ああも勢いよく毒を経口摂取したのかを自問する。
でもなんか、1日経ったら椅子に座ってインターネットする程度には回復した。
いっときは「これ発熱してないか!?」と思うぐらいまで体調悪かったんですけど、何故こんなに急激な回復を果たすことができたのか?
- 吐き続けたこと
- 水を飲んだこと
- 買い置きしておいた栄養剤を飲んだこと
- 余っていたコーラを飲んだこと(砂糖を補給するのが良いと思ったから)
- ふと思い立って胃腸薬を服用したこと
- 新型コロナウイルス後遺症を疑い医師に掛かった時に渡された漢方のあまりを服用したこと
- ビタミンCがいいとネットに書いてあったので、なんかの機会に買い置きしたレモンスティックを飲んでみたこと
- まだある程度若いこと
思い当たるところを取り敢えずあげてみたんですけれども、どうしたって最後の要因が一番強いような気がします。
ありがとう身体、ありがとう肝臓、人間の毒耐性ってすごい。
かといって、それでも1日は口からもんじゃを生産し続ける機械になっていたわけです。
酒を飲んで良いことって、あるか?
と、酒を飲み過ぎてトイレでぶっ倒れる度に思う*2。
どれだけ飲んでもトイレでぶっ倒れない人間というのはいるんですけど、あれは土台のスペックが違う。少なくともお前(わたし)は酒に強くない。人間に囲まれている内は楽しく毒を飲み、一人になったところで毒が回ってぶっ倒れる最悪のタイプ。リスク管理とか、食べたことなさそう。
でもそうやってめちゃめちゃに飲んでカラオケなんかしてる時は、本当に楽しいんですよね。
日々淡々と生活をし、身体を動かしながら、Twitterでファンフィクションを見たりゲームをしたり動画を見たり、そうやってそこそこに享受する「生きる喜び」のすべてを前借した「最高」の最大瞬間風速が飲酒にある。楽しく飲める方々に誘っていただけている内はいいんじゃないでしょうか?
とはいえ一日マーライオンをするのは本当に不安なので、「飲む」ことがわかっている時は事前にウコンなり何なりの予防線を貼って挑んでほしい。甲冑も着ないで戦をするな。でも甲冑着ないで戦してここまで回復するんだから、人体ってすごいな。これがハムスターだったら、このまま回復せずにゲロ詰まって死んでたと思う(と思って調べてみたら、あいつらこそ酒豪と名高い存在だったようですが。)。