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社会人ちゃんの日記

オタク!(壁に向かって奇声を発している)

 

 

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

 

オタク! 書き手にはなるべきではないです。特に二次創作小説は良くない。あらゆることは閲覧のみで済ませた方が良いし、小説かイラストか、どちらかを選べるのならば、イラストの練習をした方が良い。

 

ということを、長らく繰り返しインターネットに書きつけている。

 

文章を垂れ流すことが出来るということは、私の人生に善く作用しているか? ある側面ではそう。感じている鬱屈を言語化する作業は、自分が感じるストレスをコントロールするにあたって有益です。

一方で、頭の中の妄想を言語化し続けることを繰り返していたが故に、「鬱屈を言語化することでストレスをコントロールする」ように、自ずと自らを躾けたのではないか、という問いに、私は答えることはできない。「人生には、答えは無数にある。しかし、質問はたった一度しか出来ない」。寺山修司の言葉です。

 

 


 

 

 

書き手ではない・もっぱら読み手の人間からすると、「自作した作品を引っ提げてイベントに参加し、界隈の絵が特別上手いオタクと挨拶を交わしてスケブなんか書いてもらった上、推定同人誌の売り上げで焼肉に行っている」という、成功事例を細切れにして良いところだけを繋げたような断片が見えるのかもしれません。

感覚としては、結構わかる。私も同人誌を頒布する前は、「同人誌を出すような人間だけがああいう酒池肉林に参加し、人脈を元手に推しカプのイラストにアクセスする権利を得られるものなのか」と感じていました。

 

ですが、別に作品を自作してイベントに参加しなくても、絵の上手いオタクと挨拶を交わしてスケブ貰って、焼肉に合流する人間はいます。

オフラインであろうがオンラインであろうが、結局コミュニケーションをする能力が全て(主観)。

これを持たない人間がイベントなんかで本を欲しいと思った時、使用できるのが金。オタクのコミュニケーションでなくとも、コネがない状態でも貨幣があればある程度のサービスを受けることが出来ます。貨幣ってすごい! いや、貨幣というか、現行の社会で貨幣に置かれている信頼が凄い。

 

shonenjumpplus.com

 

なお、ここでオタク的なコミュニケーションを怠った上、迂闊に「自作の二次創作を公開」なんかしていると、心当たりが特にないところで自衛ブロックを戴いていたり、この絵好きだなと思っていいねするとそこからブロックを戴いたりしますので、うっかりサークル参加しているような時は、素性がバレないように注意を払って頒布物を得に行く。挨拶以前の問題。

 

隙あらば自分語りですが、私は「自分が好きなタイプの二次創作」を「他人」にして欲しいという動機で二次創作をし始めてしまったクチ。

そういう動機があって二次創作をしていると、なんか見えない作品がめちゃめちゃ増えていく。二次創作を見たいのであれば、二次創作をするべきではないです(実体験)。

 

でも、考えてみて下さい、挨拶が何だ。あいさつのまほうを交わしたところでまあ交わさないより心象はマシでしょうが、イベントで行き合って関係が発展するという話を都市伝説(Twitterのタイムライン)以外の場所で見たことがない。

架空の他者にとっては交流場となるこのイベント入場料(だいたい1人500~1000円と仮定して)の6人分~10人分の価格になる「サークル参加費」を払い、印刷代を払い、ベンチに座って、隣接サークルのオタクがクソデカ音声で繰り広げるわけわからんカップリング*1についてのトークを耳に流し込まれながら、愛想という愛想を蹴散らしたような形相でTwitterに居座ることの、何が立派で楽しいんだと*2

 


www.youtube.com

 

 

この終わった状況において、「自分が見たいものを何にせよ自力で出力ができる」というのは、確かに一つの救いです。

 

自分の頭で考えることが出来る。他人の存在は自分の想像を豊かにすることはあれど、基本的に自分あっての物種、他人がいなくともどうとでもなると、考えることが出来る。

その点では、自分で好きなものを好きなように考えこねくり回すことが出来る能力というのは身につけておくと有用なのかもしれません。

周囲に同人活動をするオタクが居ないことを前提に活動を始めると、「ピクセルって何 mmと何が違うの*3」「表紙ってMicrosoftワードで作れますか*4」「解像度って何*5」など様々な壁にぶち当たるんですけど、自分で好きなように同人誌を作ることだってできます。

とはいえ、コミュニケーション能力がある他人は、私が「3mmのとじしろ」を可視化するための目安をペイントで作成している*6一方で他人とコネクトして、同人誌の作り方を教わったり〇〇さんに表紙描いてもらいました! したりしてますし、

コミュニケーションに長けたオタクが他者に校正を依頼し早速感想を戴いている一方、コミュニケーションを怠る人間は気が向いて本を出したところで、とんでもない時間を使って自力で校正して、結局誤字があるものを家賃三分の一~二分の一程度の価格出して刷りますし、

ある程度在庫が捌けたとしても、その後他人の感想であふれかえるタイムラインを擦って音沙汰もなく、果てには(自分ってもしかして、本、出したっけ?)ということを疑問に思い始めつつ、日々を在庫と寝食を共にするといったところになりましょうけれども。

 

 

書き手にはなるべきではないです。特に二次創作同人小説はいけない。なろうとしてなるべきではない。どうせならオリジナルの世界観を作り込んで懸賞に応募した方が良い。

でも、もしもそうなってしまった場合、自分の妄想で一人踊り続けることが出来るという有り様は、ある種幸せなことかもしれません。

 

 

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*1:俗にいう地雷カプ でも「地雷」っていうなら埋める方が絶対的に悪いですし、しかも昨今SNS公開アカウントで垂れ流されている有り様は地雷っていうか、どっちかというと銃乱射に近いのでは?(オタクの主観) 兎角、ああいうものを地雷と言うのは適切ではないと私は思っているので、ああいうものを「わけわからんカップリング」と呼称している。

*2:これはオタクは二次創作同人誌を脱稿したりすることを「偉い!」と評しますし、得てしてイベントを「楽しかった」と言うことを思い出しての暴言になりますが、何であれ他人が労した行為に対していたわりの言葉を掛けるのは人間社会の基本ですし、イベントの感想は往々にして楽しかった人間が述べるものです。「やさぐれるな」はい、そうですね。

*3:ピクセルは解像度によって大きさが変わる単位 それ以上のことはよくわからなくてもpsdを使うソフトを持っていればどうにかなる。どうにもならないこともある

*4:結論から言うと作れる。でも解像度が低いので使う画像によってはモザイク掛かってるみたいになる。psd使えるフリーソフトを入れた方が無難

*5:カラーで印刷したいときは300dpi、モノクロで印刷したいときは600dpiぐらいを選択すればよいと覚えている。それ以上のことはよくわからない。

*6:この後解像度によってピクセルの「長さ」が変わることを知り、原稿が終わる