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社会人ちゃんの日記

ありがとうコチュジャン

 

これは大韓航空機内食で貰えるコチュジャン
機内食と一緒に出てくる

 

この時機内食は主菜というか主たるおかずが「スキヤキみたいなもの*1」で、ブツを見たわたしは「これだけで十二分に味が着いてるのに、これ以上辛くして一体どうするんだ。まったく食文化ってのは恐ろしいな(モノが何であれ「自分たちの慣れ親しんだ味」へとむやみやたらに近づけようとしてしまうという意)」と思っていたんですけど、この歯磨き粉みたいなチューブにコチュジャンが詰まっているというビジュアル状態が面白かったので、使わないまま持って帰国した。

とはいえ、使う場所がない。辛ラーメンあたりを常食する人間であれば使い道もあったと思うんですけど、こちらとしては過去に一度貰ったプルダック麺を食べ切ろうとして三日腹を下した。「これは辛いんじゃなくて美味しいやつだから」と言って頂いたノグリラーメンも食べ切るのに苦戦する程辛く、スライスチーズを二枚入れて尚チーズの味を感じないままに食べ切ってしまって、「辛さって大量にカロリーを摂取させるのに良い方策なんだな」などと思いもした。

 

 

とはいえ、幼少の頃はこんなもん口に入れられるかの筆頭格だったワサビも、今では血の気の多い魚を生食するにはまずこれがないとやっていられない*2ぐらいの相棒に進化したことを思えば、私だっていずれ唐辛子系のものもやがて和解する時が来る、或いは、肉体の経年劣化が全ての感覚を鈍麻させてくれることがあるのかもしれませんが、今のところ、唐辛子のことはまだ痛みとして感じている。

 

 

金曜の正午から全身にかゆみを感じている

ところで金曜の正午頃から急に、勤務中心当たりのない謎のかゆみに襲われ、我慢できないという程ではないものの痒いものは痒いので頭、手、腕、腹部他衣服の着用によって締め付けられている箇所を在宅勤務をいいことにボリボリと掻きむしっていた。

すると一定期間掻きむしると発生する虫刺されのような、二つの水膨れが潰れて一つに繋がったようなできものを目の当たりにすることになって、取り敢えずインターネット検索。そうしている間も瞼の裏や目玉の辺りにもかゆみを感じながら、検索結果に出て来たじんましんやら帯状疱疹の項目を見て震えあがった。

 


www.youtube.com

 

そこで金曜の夜はシャワーに入ってから早々に就寝して、まずは一定時間以上寝たら治るかどうかを確かめ、ここでもし「痒過ぎて寝れない」レベルだったら明日の朝一でどこか土曜診療をやっている病院にでも駆け込もうと思ったものの、何でか眠れず、痒いせいで眠れないのではなく、眠れないから痒いところを掻くぐらいしかやることがないということで足首や脛をボリボリと掻いている内に午前四時~五時頃に意識を失って、正午過ぎに起床。金曜正午に突如感じたかゆみはないものの、まあ、痒いといえば痒い……かも? ぐらいのかゆみは継続している。

 

 

 

かゆみに気を取られていたこともあって、数日前に買った鶏むね肉が冷蔵庫でひそかに限界を迎えている。

限界を迎えた生肉を以前は一旦冷凍していたんですけど、冷凍したものを「戻す」のが面倒になってきたので最近では一旦火入れ調理をして延命を図ることが多くなった。

 

park.ajinomoto.co.jp

 

今思えば鶏ハムで検索を掛ければよかった(というのもアレはたしか電子レンジだけを使って調理した筈)んですけど、同時並行で同時期に購入した見切り品のレタスも消費したかったので、「レタス 鶏むね肉」で検索して出て来たレシピの中に書かれていた「塩鶏」というのを作ってみたんですけど、これがまあ面倒臭い(主観)。

こちらが複数の段取りを踏む鶏肉加工に不慣れと言う点もあると思いますが、まず

①鶏むね肉にフォークを刺す。この時点でまな板を使ってしまっている。

②鶏むね肉に材料を水気がなくなるまで揉み込む。ここでまな板じゃどうしようもないことを察してボウルを取り出して対応したものの、この「水気がなくなるまで揉み込む」とは、どういうことか。こちらとしても素手であまり長い間カンピロバクターを扱いたくないので、そこそこのところで適当にラップで包み

③沸騰したお湯に入れて5分茹でる。

そういえば②と③の間の「ラップで包む」段取りでなんか「成形する」とか書いてあるんですけど、あの状態の鶏むね肉をどう成形したところで、それは鶏むね肉ではないか。「厚みがあったら火が通らない」という理屈は、これまでの数年にわたる一人暮らし経験から理解するところではあるので、一旦不慣れな包丁さばきで鶏むね肉の分厚いところを切り裂いてみる。放置。

 

一連の段取りを経て、かなり味の薄い鶏むね肉が出来上がった。夜鷹純が食べてるのってこれだと思う。味が薄く固い、おそらくラップの巻き方が雑だったもんで鶏の肉汁が全部ゆで汁に逃げて行ったが茹でているものだから質感だけはしっとりしていて硬い鶏むね肉を、見切り品のしなしなレタスに巻いて食べる。栄養を摂取している感じはする。

 

 

調理の行程はただのおまじないではなく、その全てに意味があるのだなと噛み締めながら、それにしたってこれで全部平らげるのは、食にそこまで興味がないと自己認識をしていても、結構苦痛、自分って結構食のこと重んじていたんだなと思いながら、荒れた部屋の中から取り出して来たのがこれです。

 

大韓航空コチュジャン

機内食で出て来たスキヤキってあれで味としては十分だったろうに、さらにあそこに辛みを加えるというのはどういう料簡だというふんぞりかえったような主観で、完全に「おもしろ異常アイテム」として持ち帰って来たコチュジャンなんですけど、(たぶん)JALANAの国際線機内食に納豆とかは出なさそうというのと同じように、このコチュジャンにも強烈な痛みダメージを与えてくる辛みはなく(或いは、半年ぐらい未開封のまま放置していたものを今開封したので、新鮮なものであれば存在していた筈の辛みが抜けた可能性がある)、旨味がある。

そういえばコチュジャンって実際何かというと「唐辛子味噌」みたいなものらしいんですけど、大韓航空のこれには強烈な辛みがないからか、「味噌」が持っているタイプの複数のレイヤーで描かれたような奥行きのある旨味を感じる。本来持っている肉汁の旨味が、全部私の不手際でゆで汁に流れて行ったしょんぼり鶏むね肉には、丁度この旨味が必要だった。期せずしてレタスで肉を巻くのっていわゆる「韓国料理」で時折見る仕草のような気がして*3、味としても丁度いい感じになる。

 

ありがとうコチュジャン

半年ぐらい前には完全面白商品のつもりで持ち帰ったんですけど、生活の中で何らかの伏線回収を果たせたようでちょっと面白かった。あなたって美味しいんですね。

 

いま私のパントリーにはこのコチュジャンがあと1チューブある*4んですけど、普段唐辛子に慣れていないガイジンの口でも「旨味」を感じ取れる程度のこれぐらいということが分かったので、面白商品として死蔵せずに済みそうです。

 

*1:日本発の共同運航便だったので「みたいなもの」ではなく「スキヤキ」だった可能性もある

*2:安価なものを食べようとするとそうなる

*3:ここではサンチュで焼き肉を巻く様をイメージしている

*4:旅行の際大韓航空で往復したため。私の搭乗した便では機内食が出るごとに必ずこの歯磨き粉っぽいコチュジャンが付いてきた。