昨日から引き続き、コロナ時に処方された時のあまりの漢方薬を飲んでいますが、未だにケツからは液体しか出ない。腹痛はない。(備忘)
※以降映画「哭悲/THE SADNESS」(2021)の内容に多少触れています
オンラインゲームをしながら映画を視聴するという悪癖を持っており、時々何気なく再生した映画が面白過ぎてゲームどころではなくなることがある。グリーンインフェルノとか、フルメタルジャケットとか。一方で、逆にゲームしながら流し見しておくぐらいがちょうどいい映画もあります。ワールドウォーZとか、ゾンビ津波とか。
今日何気なく再生した〝コクソン〟は、かなり面白かった。90分程度の映画だが、まだ30分しか見てない。ゲームをやりながら見るどころではない面白い映画ですが、「ながら視聴」じゃないと耐えられない程度に緊迫した暴力シーンが続いて映像に集中すると心がヒリつくから。
配信サービスによると2021年に制作された台湾映画であり、舞台も台北。映画開始時点で既に何らかの危険度が低い感染症が拡大しており序盤で学者が騒いでいるものの、「死者は一人も出ていない」ためコメンテーターは感染症そのものに関心はなく、むしろ感染拡大が総統選の直前にあったことに何らかの思惑なり陰謀なりを感じている風のコメントをしますが、主人公が彼女を職場に送り届けて帰る途中、感染済老婆が店に出現して店員にハードな暴力を振るい始めたところで状況が一変する。
当初私は「ゾンビ映画」という動画配信サービスの売り文句を信じて、ゾンビ津波やインド・オブ・ザ・デッドのような仕上がりを想像しながら開始したんですけど、暴力のスピード感がまるで違う。ゾンビの設定も違う。
まだ30分間しか見ていないのでこれから詳細が明らかになるかもしれませんが、この映画のゾンビは「人語を解する」。私はゾンビ(らしいもの)が人語を明確に解して喋るシーンを見たのは初めてだったので、かなり面食らって暗号機の解読に失敗した。第五人格をプレイしていた。
いわゆる「ゾンビ映画」のゾンビは、基本的に「死人が生き返る(感染者は感染症によって一度死亡するか、または仮死状態になり、その後にゾンビとして「蘇生」する)」ことによって発生するクリーチャーであり、「食事」の為に非感染者を襲う。蘇生した死体の為か動きは基本的に緩慢だが、時々走ったりする個体もあり、映画の展開に刺激を与える存在なんですけど、
この映画のゾンビは今のところ、死人ではなさそう。感染者の攻撃性を上昇する(または人格を変容させる?)感じのウイルスに感染することで、感染者は暴力を振るうことを目的に(たぶん)非感染者を襲うようになる。いわゆるゾンビのようなノロマな動きは一切しない。
「動きが敏捷」と言う点ではゾンビ映画というより動物パニック映画に近い気もしますが、これは人間なので、普通に道具(武器)を使う。扉を開けるし鍵も開ける。放送室から住民に向かって暴力的な内容の放送を掛け、集団で非感染者を取り押さえてげたげた笑いながら骨を折ったり、性的暴行を振るったりしており、町はヤバいことになっている。ネウロの(たしか)HAL編で電子ドラッグの影響により視聴者の人格が暴力的なものに書き換えられ、社会が大混乱に陥る様を少年漫画ではない映像媒体で、人間が演じている。
ところでゾンビ映画の非感染者キャラクター間で性暴力が発生する描写は「よくある」んですが、感染者が性的暴行を行う描写が明確にあるものを私は初めて見たので、これもかなり驚いた。
その後のミーティングでは、いろんな意見が出ましたが、トリッキーなサイコパスには侵入されたらもうどうしようもないというのが実感。
— アイダさん (@eyedacom) 2024年5月24日
非凡な才能はない私ですが、相手を油断させて殺傷を狙うマッドな不審者の役をやったら すごい上手い女優でした。校内研修の犯人役の依頼お待ちしてます。(ウソ)
映像のパンチが強すぎてゲームしてる場合ではなくなったので、このあたりで一旦ゲームからはログアウトしましたが、普通に画面を見るのが怖い。なのでTwitterを眺めながら映画を再生している。
だって人間凶暴化ウイルスが蔓延してる激ヤバ状況であることが明らかになった後に、場面転換があって画面に映った主人公の彼女、なんか満員電車とかに乗ってて、隣に座ってるおじさんから声掛け事案をされている。
感染拡大、暴力、満員電車、おじ(潜在的な暴力要因)。
こんなもんこの後どうなるか火を見るよりも明らかなので見ていられないんですけど、この話の続きが見たい。直視するにはあんまりにも暴力なのでどこかに気を紛らわしておきたいものの、映像のパンチが強くて流し見できるような適度なつまらなさがない。面白いんですけど、これ、この後絶対ヤバくなるじゃん。怖い。
ある程度身動きが取れる適度な満員電車に、激ヤバが一人いたらどうなるか?
社会って基本的に人間が突然「発狂」しないことを前提に構成されているので、発狂に対しては当然脆弱。そういえば以前、最寄りの路線に乗車していた時満員電車で「ぶっ殺してやる」とブツブツ呟いている方が居り、そこだけ見事に人が避けてモーセのようになっていたので、あれはあれでライフハックだなと思った記憶がありますが、感染者はそうやって発狂の予兆を見せてくれる訳でもなく、いきなり凶器を取り出すわけです。誰か、手を握って!
自分で自分の手を握り締めながら満員電車は乗り切りましたが、傘のおっさんが第二形態を残しつつ逃げる彼女のヒール音を聞きつけたところで耐えられなくなったので、一旦視聴を止めた。
ところであの、噛みつかれた描写のないおじさんの瞳孔が開いていましたが、この人間狂暴化ウイルスは、エアロゾル感染なんでしょうか? 一方でこのおじさんは彼女に話しかけ事案をする状況がネットリ描かれていることもあって、「状況に乗じて暴力性のリミッターを解放する鬱屈した非感染者キャラクター」だとしても成立し得るだろうなと思うと これは この先、どう展開するんですか……怖すぎるだろ……と思いながら、一旦ブログにするために改めて検索したところ、「コクソン(哭声)」は違う映画のタイトルだった。私が視聴中の映画は「コクヒ(哭悲)」でした。